砕氷艦で南極観測船の「しらせ」(1万2650トン)が14日午前、南極航海を終えて東京・晴海ふ頭に帰港した。乗員約180人を乗せて昨年11月に日本を出発し、今年1月に南極・昭和基地に接岸。2月には現地を出発し、約2カ月半の航海を経て帰国した。晴海ふ頭には、関係者や家族ら約200人が出迎え、約5カ月に及ぶ任務を終えた乗員らをねぎらった。
乗員の家族らはタラップを伝ってしらせに乗り込み、食堂で再会を喜んだ。岩本賢宏三等海曹(38)は妻と子供2人に出迎えられ、寄港地のオーストラリア・シドニーで購入したコアラのぬいぐるみなどを手渡していた。娘の詩冬(しふゆ)ちゃん(4)は「コアラのぬいぐるみをリクエストしていたのでうれしい」と笑顔を見せた。
しらせが所属する海上自衛隊によると、今回の乗員は約180人。このうち過去最多の海自所属の女性10人が乗り込んだ。