私大生仕送り額、過去最低の８万６千円　１日当たりの生活費は…

　首都圏を中心とする私立大に平成２７年度に入学した下宿生への仕送り月額（６月以降の平均）は１５年連続減少の８万６７００円となり、昭和６１年度の集計開始以降の過去最低を更新したことが６日、東京地区私立大学教職員組合連合（東京私大教連）の調査で分かった。

　前年度より１８００円減り、ピークだった平成６年度の１２万４９００円から３割以上減った。仕送り平均額から家賃平均額を引いた生活費は１日当たり８５０円で、これも過去最低となった。

　調査は２７年５～７月に実施。茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川の５都県にある１６大学の新入生の保護者４５６８人が回答した。

　自宅生を含めた保護者の平均年収は８９９万５０００円で、前年度から０・４％減とほぼ横ばい。一方、入学費用を借り入れたとの回答が１７・９％あり、借入額平均は過去最高の１８３万円だった。