《第一声で大きな声で返事をした野々村被告は法廷の四方に一礼。証言台では直立不動で、裁判長の人定質問にはっきりとした声で答えた》
裁判長「本人確認します。お名前は」
野々村被告「はいっ。野々村竜太郎でございます」
裁判長「現在の職業は」
野々村被告「はいっ。無職でございます」
《野々村被告は裁判長の問いかけに、いちいち「はいっ」と大きな声で返事。緊張しているからか、肩に力が入っている。その後、住所、本籍地の確認が終わり、裁判長は審理開始を告げた》
裁判長「まず起訴状読み上げがあるので聞いてもらいます」
野々村被告「はいっ。着席させていただきます」
裁判長「(証言台に)起訴状があると思うので、見てもらっても構いません」
野々村被告「はいっ。承知しました」