北京では4年連続の植林が行われ、昨年12月までに平地105万ムー(1ムーは約6.67アール)の造林が完了、当初の目標を達成した。今後は植林後の維持管理を情報化された方法で専門的規範的に進めていくという。
北京の5大砂塵(さじん)発生源の一つ、昌平区南口では、数年前まで荒れた砂地だった場所が一面の林に変貌。同区緑化弁公室の王霞副主任は「以前の南口は黄砂の土地が広がり、その中に大小の陥没地が延々と連なっていた。区が60億元(約1069億8000万円)を投じ、貯炭所を閉鎖して陥没地を埋め立て植林を行ったところ、環境は大幅に改善した」と説明する。
北京市は2012年から、大気汚染と生態環境の改善に向けて「平原100万ムー造林プロジェクト」を実施。これは史上最大規模の植林プロジェクトで、同市の共産党・政府職員が先頭に立って植林を開始した。4年かけて作業を進め、都市周辺に1万ムー以上の大型森林地域を30カ所余り造成し、計105万ムーの植林を完了。平地の森林率は14.85%から25%まで拡大している。
北京市林業作業ステーションの李栄桓副ステーション長は「プロジェクトは15年末に終了、今年は科学的森林保全に入る。北京には162の森林保全チームがあり、1万9800人が携わっている。今年は5万人に拡大する予定だ」と述べた。今後も農業の構造調整と合わせて平地の植林緑化建設を進め、20年までにさらに38万ムーの植林を行い、森林率を30%以上に拡大する計画だ。(中国新聞社)