動物園から逃げ出した「キョン」が大繁殖 伊豆大島で人口超す猛威「困った!」 (1/4ページ)

2015.10.11 17:23

都立大島公園で飼育されているキョン(都環境局提供)

都立大島公園で飼育されているキョン(都環境局提供)【拡大】

 愛くるしい眼(まなこ)で有名な小型のシカ「キョン」が伊豆大島(東京都大島町)で大量繁殖し、島名産のアシタバなどを食い荒らしている。繁殖に捕獲が追いつかない状態で、大島では人口よりもキョンの数の方が多くなってしまう事態に。また、房総半島南部(千葉県勝浦市など)でも急増し、有害鳥獣として捕獲対象になっている。食用や革製品として提供しているところもあるが、ごく一部に限られ、“厄介者”となったキョンに東京都などが頭を悩ませている。

 見込みが外れ…大量繁殖

 昭和49~55年に少年誌で連載されたギャグ漫画「がきデカ」(山上たつひこ作)の中で、「八丈島のきょん!」というフレーズがあり、一躍有名になったキョン。50代の都職員は「われわれの時代は、キョンといえば『八丈島のきょん!』。人気があったんだけどね」と振り返る。

 キョンはシカ科の動物で中国南東部や台湾が原産。体重約15キロで、大きさは中型犬ほど。生後1年ほどで繁殖が可能になり、年中繁殖が可能という。農業被害を及ぼす特定外来生物に指定され、東京都が平成19年度に、千葉県が21年度にそれぞれ駆除計画を立て、根絶に取り組んでいるが、生息数は年々、増えている。

台風で壊れた柵の間から逃げ出して野生化し、繁殖したとみられる

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