2014.11.15 05:00
「中韓文献翻訳・検索システム」の結果表示例【拡大】
中国語と韓国語の特許文献を日本語で検索し、日本語で読める無料サービスのトライアルが13日から始まった。特許庁が来年1月の正式稼働を目指して開発中の「中韓文献翻訳・検索システム」だ。クラウド方式が採用され、インターネット上の専用サイトから事前登録なしに誰でも利用でき、特許文献の検索になじみの薄い初心者から、専門の知財担当者、特許庁審査官まで幅広い層に活用可能なシステムになっている。
検索はユーザーが任意のキーワードを入力するだけで可能。事前に機械翻訳をして蓄積された韓国と中国の特許文献の全文データの中からキーワードにヒットする文献を同時に抽出して該当数や一覧を表示する。「近傍検索」「拡張NOT検索」「検索結果集合式」などの検索機能で絞り込める。検索された個々の文献は、画面左にキーワードが色付けされた翻訳文、右に図面を同時に表示し、原文表示機能で翻訳文と原文を見比べられる。ただ、結果をエクセルなどで読み込めるCSV形式のデータに落とす機能はない。検索対象の文献は中国特許出願公開公報、中国特許公報、中国実用新案登録公報、韓国特許出願公開公報、韓国特許公報、韓国実用新案公開公報、韓国実用新案登録公報。今後、約1000万件(2003~14年7月公開分)の文献を蓄積する予定だ。