【ビジネスアイコラム】日本の誇り、シンゴ クニエダ (1/2ページ)

2014.10.13 05:00

 長い間落ち込んでいた国内のテニス人気が1人の選手の活躍で復活しそうだ。1カ月の間に全米オープン準優勝、マレーシアオープン優勝、そしてジャパンオープン優勝と日本中を大騒ぎさせた錦織圭選手。現在世界ランク6位。

 錦織選手は中学生の頃から元ソニー副社長の設立した「盛田正明テニス・ファンド」の育成計画により米国で戦略的に育成された。つまり最初から世界の頂点を目指すプレーヤーとして育てられてきたのだ。才能、努力、運、資金、環境、世界のトッププレーヤーに必須な条件が全て与えられた。

 ただその錦織選手でさえいまだに世界の四大大会(全豪、全米、全英、全仏)では一度も優勝したことがない。先月日本中が大騒ぎしたのは「全米大会で優勝しそうになった」ためだ。しかし、日本にはすでに全米はおろか四大大会全てに優勝した現役のプロテニス選手がいる。そう、国枝慎吾選手だ。 国枝選手に関してはこんな逸話を聞いたことがある。ある時日本の新聞記者が世界ランク1位のロジャー・フェデラー選手に「なぜ日本には世界のトップクラスのテニス選手が生まれないのか」と聞いたそうだ。フェデラー選手は即座に「君は何をバカなことを言っているのだ。日本にはシンゴ・クニエダがいるじゃないか」と言ったという。さらに「四大大会制覇はボクよりクニエダの方が先だよ」とも答えたという。

 知らない人も多いと思うが、国枝選手は四大大会で何度も優勝している車椅子テニスの世界のトッププレーヤーだ。両足でプレーする錦織選手と車椅子でプレーする国枝選手を比べる必要はない。錦織選手は文句なしに素晴らしい。世界のトップに到達するのももう射程圏内だ。

 同じように国枝選手もすごい、素晴らしい。世界ナンバーワンのフェデラー選手が「オレよりすごいヤツ」とはっきり名言している国枝選手。しかし海外で認められている日本人選手が母国では知名度が今ひとつという事実。

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