ノーベル物理学賞の受賞が決まった3人の日本人が開発に関わった青色発光ダイオード(LED)。スマートフォンなどに使われる高精細な画面や、従来のDVDよりも記憶容量が大幅に増えたブルーレイディスクなどの普及につながった。
光の三原色である赤、緑、青。このうち、青色で明るい光を出すことが難しく、開発は困難を極めた。
赤崎勇・名城大終身教授らは「窒化ガリウム」という素材に注目し、結晶化の方法について粘り強く実験を重ね、青色LEDを実現させた。
三原色がそろったことで、どんな色でも合成できるようになり、応用範囲が一気に広がった。
スマートフォンでは、液晶ディスプレーのバックライトにLEDが使われている。また、この技術はより短い波長のレーザー光線の開発にもつながり、ブルーレイディスクの再生機にも活用された。