ベネッセ情報漏洩、派遣SEの39歳男を逮捕 「複数回に分けて数百万円で売った」

2014.7.17 14:33

 通信教育大手「ベネッセコーポレーション」の顧客情報が大量に流出した問題で、警視庁生活経済課は17日、不正競争防止法違反(営業秘密の複製)容疑で、データベース(DB)の管理会社に派遣されている東京都府中市のシステムエンジニア(SE)の松崎正臣容疑者(39)を逮捕した。

 松崎容疑者はこれまでの任意聴取に「借金があった」と供述。同課は転売目的で顧客情報のコピーを繰り返していたとみて全容解明を進める。

 捜査関係者によると、男は6月、ベネッセグループの管理会社「シンフォーム」の東京支社(東京都多摩市)で、ベネッセから貸与されたパソコンを使ってDBにアクセス、顧客情報を記録媒体に不正にコピーした疑いが持たれている。

 松崎容疑者は任意聴取に対し、昨年末から6月までコピーと名簿業者への転売を繰り返していたことを認めた上で、「複数回に分けて数百万円で売った。借金の返済などに充てた」と供述。生活経済課は同法違反の開示容疑でも捜査するとともに、流出の経緯を詳しく調べている。

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