第61回産経児童出版文化賞(産経新聞社主催、フジテレビジョン、ニッポン放送後援、JR7社協賛)の贈賞式が2日、秋篠宮妃紀子さまをお迎えし、東京・元赤坂の明治記念館で行われた。
大賞の「さわるめいろ」(小学館)は、点字で構成された迷路を触って楽しむ絵本。著者のエディトリアルデザイナー、村山純子さん(57)は受賞者を代表してあいさつに立ち、「このようなマイナーな分野の本に目を向けていただき、ありがとうございます。受賞を励みに、これからも子供たちが楽しめる本を作ってまいりたいと思います」と喜びを語った。
約200人が出席した贈賞式では、産経新聞社の熊坂隆光社長が「点字付き絵本の普及という志を共にする出版各分野の方々が、タッグを組んで取り組まれた成果に心より敬意を表します」とあいさつ。続いて、紀子さまがお言葉を述べられ、受賞者に各賞が贈呈された。
産経児童出版文化賞は、次世代を担う子供たちに優れた本を紹介する目的で、1954年に創設。今年は、昨年1年間に出版された児童向け図書など4379点の中から、大賞など8作品が選ばれた。