“卑弥呼の宮殿” 東側に新たな建物跡…邪馬台国の有力候補地で (1/2ページ)

2014.2.6 19:41

新たに見つかった宮殿施設とみられる建物跡(黄色のポールで囲まれた部分)=奈良県桜井市の纒向遺跡

新たに見つかった宮殿施設とみられる建物跡(黄色のポールで囲まれた部分)=奈良県桜井市の纒向遺跡【拡大】

  • 纒向遺跡
  • 纒向遺跡の3世紀前半の建物配置

 邪馬台国(やまたいこく)の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、東西約150メートル、南北約100メートルと推定される宮殿エリア内の東側に新たな建物跡(3世紀前半)が見つかり、市教委が6日、発表した。これまでエリア内の中央部分で出土していた卑弥呼(ひみこ)の居館の可能性がある大型建物跡に関連する宮殿施設とみられる。

 エリア内の東側で建物跡が確認されたのは初めてで、専門家は「宮殿エリアが東側に広がることが実証された」としている。

 今回見つかった建物跡の規模は、東西3・4メートル、南北6・7メートル。直径15~20センチの柱が使われ、柱穴の1カ所には当時の柱が一部残っていた。

 纒向遺跡では平成21年の調査で、宮殿エリア内の中央部分に、柵列に囲まれた大型建物跡(東西6・2メートル、南北19・2メートル)など3世紀前半の建物跡3棟分が確認されていた。

中国の史書は、卑弥呼の宮殿について「楼観や城柵を厳かに設け、兵が守衛する」と記述

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