環状2号線の正式名称は、「東京都市計画道路環状第二号線」。終戦直後、戦災復興院が計画した新橋から赤坂・四ツ谷を経て神田佐久間町までの約9.2キロを結ぶ幅100メートル(後に40メートルに変更)の道路だ。このうち新橋から虎ノ門の区間は、かつて「マッカーサー道路」と呼ばれていたこともある。
環状2号線は、計画から50年以上整備されなかったが、1989年、道路の上に建物を建設可能とする「立体道路制度」が創設され、ようやく計画が再始動。2002年度から臨海部と都心部を結ぶ幹線道路として整備に着手した。
虎ノ門-新橋間、新橋-晴海間に分けて工事を進めており、長さは約3.5キロ。虎ノ門-新橋間の本線は地下トンネルとなる4車線の自動車専用道路で、開通は14年3月を予定している。その後に2車線の地上部道路、街路樹や花壇など歩道部の整備を行い、15年3月までに工事を完了する計画だ。
森ビルが地下を走る道路と一体開発する地上52階建ての複合ビル「虎ノ門ヒルズ」も来年完成する。高さ247メートルと都内で2番目の高さで、都心の新たなランドマークとなる。
新橋-晴海間は、移転する予定の築地市場で地上部に出て橋梁(きょうりょう)・高架方式で建設する。築地市場が移転するまでは外側に仮設道路を建設して15年度には暫定的に開通する。