タンクの堰内たまり水漏洩 排出弁は「閉」、原因不明 福島第1原発

2013.11.9 19:22

 東京電力は9日、福島第1原発の地上タンクのコンクリート堰内(せきない)にたまった雨水が、何らかの原因で堰の外へ漏れ出たと発表した。これまで大雨で堰内にたまった水が高さ30センチの堰を越えてあふれ出たことが相次いでいたが、今回は堰内の水位は12センチで、堰の排出弁が閉じられているにもかかわらず漏洩しており、東電が原因を調べている。

 東電によると、漏洩があったのは「H6」と呼ばれるタンク群。9日午後1時10分ごろ、協力企業のパトロール員がH6東側の地面に、前回のパトロール時には確認されていなかった縦約30センチ、横約50センチの水たまりを発見した。近くに外海へ通じる排水溝はないため、東電は「海への流出はない」としている。

 東電は漏れた水の濃度を測定中。直近の10月27日に採取した堰内たまり水からは、ストロンチウムが排出基準(1リットル当たり10ベクレル)を超える1リットル当たり70ベクレル検出されていた。放射性セシウムは検出限界値未満。

 堰は、タンクの汚染水や汚染雨水を土壌へ出さないため、タンク群ごとに設置されている。東電は大雨でたまり水があふれ出るのを防ぐため、堰のかさ上げを始めていた。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。