「ていぱーく」の愛称で親しまれ、郵便や通信に関連した機器や資料を国内で唯一、展示・収蔵してきた逓信(ていしん)総合博物館(東京・大手町)が8月31日、地域再開発に伴い閉館、約半世紀の歴史に幕を閉じた。展示部門をリニューアルした「郵政資料館」が来年3月に東京スカイツリータウン(東京・押上)に新たにオープンする予定だ。
同博物館は、東京五輪が開かれた1964年に開館し、49年間に累計1540万人が来館した。最終日の31日は通常の約10倍の5000人以上が来館。閉館セレモニーでは林健志館長が「日本の高度成長のエポックの年に開館し、今も修学旅行などで訪れる生徒も多い。来年3月にスカイツリーでまた会えるのが楽しみ」とあいさつ。博物館にゆかりのあるアニメキャラクターやイベント出演者が音楽を披露し、来場者とともに閉館を惜しんだ。