【第21回地球環境大賞】サントリーHDなど表彰

2012.4.25 05:05

 産業発展と環境との共生を目指し、地球温暖化の防止や環境保全活動に熱心に取り組む企業や団体を表彰する第21回「地球環境大賞」(主催・フジサンケイグループ)の授賞式が24日午後、秋篠宮ご夫妻をお迎えして、東京・元赤坂の明治記念館で開かれ、各賞受賞者に表彰状とトロフィーが手渡された。

 式典では、大賞に輝いたサントリーホールディングスの鳥井信吾副社長が受賞者を代表して「当社はこれまで、環境保全のためにさまざまなプログラムを用意してきた。今後も日本の美しい自然を守るとともに、資源の徹底した有効活用にも取り組む」とあいさつ、持続可能な社会の実現に全力を尽くす決意を新たにした。

 また、フジサンケイグループの日枝久代表は「本年6月にはブラジルのリオデジャネイロで、グリーン経済への移行をテーマに国連持続可能な開発会議(リオ+20)が開催される。気候変動・環境問題にとって非常に重要な年だ」としたうえで、「フジサンケイグループは、社会の持続的発展のため、あらゆる分野で環境と経済、社会との調和による豊かで活力にあふれた国づくりに邁進(まいしん)していく」と強調した。

 地球環境大賞顕彰制度委員長を務めるトヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長も「環境関連のさまざまな問題は人類共通の課題として解決していかなければならない。一人一人の英知を結集し持続可能な社会の構築に向け、将来の世代に美しい地球をバトンタッチしていくことが何より重要だ」とあいさつした。

 授賞式後のレセプションには産業界を中心に官界、学界などから約400人が出席。受賞者を祝福するとともに、今後の活躍に期待を寄せていた。