9月7日、8日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で最先端のウェアラブル製品を紹介する「Wearable Tech Expo in Tokyo 2015」が開催された。
展示ブースで一際盛り上がりを見せていたのが、HADO(ハドー)というARスポーツ。頭にスマートフォンを仕込んだヘッドマウントディスプレイ(HMD)を着けると、巨大モンスターが目の前に現れる。センサーを装着した腕を前に振りかざせば火の球が飛び出してモンスターを攻撃でき、気分はバトルゲームの主人公だ。
面白いのは、自分の攻撃はもちろん仲間の攻撃も見えるところだ。ゲームで遊んでいない第三者もスマホをかざせばゲームの様子を確認できる。HMDを使ったコンテンツは覗いている本人だけに見える隔絶された世界になりがちだが、HADOはプレイヤー同士や観客とも体験を共有し、周囲も見て楽しめる”スポーツ”になっている。
紙製のヘッドセットのハコスコをはじめとしたHMDには没入感を出すために画面以外のところを覆って真っ暗にしてしまうものが多いが、HADO用のHMDは現実との一体感を出すために装置の横や下が見えるようになっている。モンスターの位置や火の球の飛び方、音の出すタイミングなどとあわせてリアルさを表現するための工夫がなされているようだ。
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