宇宙ベンチャーのQPS研究所(福岡市中央区)は、1月に打ち上げた小型SAR(合成開口レーダー)衛星「イザナミ」から撮影した画像を公開した。電波を使って撮影するため、東京ドーム上空の画像では、ドームの屋根を電波が透過しており、グラウンドなどがはっきりと確認できる。
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公開された画像は複数あるが、このうち東京上空は5月4日の午後9時台に撮影された。前回3月3日に撮影した画像は大きさ1.8メートルのものが確認できたが、今回は高精細モードで撮影を試みた結果、最小70センチ大のものが確認できた。これにより、「鉄塔などのインフラ設備や工事現場の状況、車などが細かく観測できる」(大西俊輔社長)という。
同社では、引き続き画像品質の向上などを図った上で、将来実施予定の画像提供サービスに備える。