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ルネサスが愛媛の工場で半導体、代替生産

 半導体大手のルネサスエレクトロニクスが、那珂工場(茨城県ひたちなか市)の火災で生産停止している自動車向け半導体などについて、西条工場(愛媛県西条市)で代替生産する方針を固めたことが6日、分かった。自社工場の生産能力を活用し、供給減を最小限に抑える。

 ただ、半導体は生産開始までの準備に一定の時間がかかる。このため、代替品の出荷が始まるのは数カ月先になりそうだ。

 那珂工場では、3月19日に先端品を手掛ける「N3棟」で火災が発生、半導体生産が停止した。同社は1カ月以内の生産再開を目指しているが、出荷量が火災前の水準に戻るまでには3~4カ月かかる見通しだ。

 同社は外部メーカーへの生産委託も検討中。N3棟が手掛ける製品のうち、3分の2は代替生産や生産委託が可能とみている。

 ルネサスは、自動車の走行制御などに使うマイコンの世界最大手。

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