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工作機械の受注回復に遅れ 新型肺炎影響、最低3カ月

 日本工作機械工業会の飯村幸生会長(東芝機械会長)は20日の記者会見で、新型コロナウイルスの肺炎拡大により、工作機械の受注回復に最低でも3カ月の遅れが出るとの見方を示した。工作機械は米中貿易摩擦で設備投資が手控えられ、受注が低迷。飯村氏はこれまで今年前半に底を打ち、半ばごろから好転すると予測していたが、肺炎拡大で受注回復の時期はさらに延びるとした。

 工作機械メーカーは中国の生産拠点の操業再開を進めているが、物流や人の移動に制限が残っており、操業再開してもフル生産には程遠い状況だと指摘した。「中国市場で営業機会の減少や顧客の投資先送りが生じ、受注が細る可能性は否めない」と分析した。

 日本工作機械工業会は20日、国内工作機械メーカーの1月の受注総額(確報値)が前年同月比35.6%減の807億円になったと発表した。16カ月連続の前年割れで、2013年1月以来7年ぶりの低水準となった。内需は36.7%減の295億円、外需は34.9%減の511億円だった。

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