商船三井フェリー(東京)は15日、茨城県大洗町と北海道苫小牧市を結ぶフェリー4隻に、泡を放射して消火する装置を導入したと発表した。この装置の導入は国内フェリーで初めてという。
装置は、消防車メーカー大手モリタホールディングスの子会社モリタテクノス(兵庫県三田市)が開発した。水に天然由来の薬剤を加え、圧縮した空気を送り込んで泡立たせる仕組み。泡にすることで水の表面積が広がり、少ない水量でも効率的に火を消せる。
大洗-苫小牧の航路では2015年7月、苫小牧沖で火災が起き2等航海士が死亡。国土交通省が船舶火災対策を進めるよう事業者への指導を強化した。