厚生労働省の有識者調査会は2日、生活習慣病の一つ「脂質異常症」の治療薬としてドラッグストアなどで販売されている「エパデールT」を、インターネットを通じて販売することを認めた。
エパデールはかつて医師の処方が必要な処方薬だった。生活習慣病の処方薬だった薬で、同調査会がネット販売を認めたのは初めてという。15日から販売が可能になる。
一方、日本医師会(日医)は「ネット販売が始まれば、服用が適切かどうかの確認が不十分になる」などと反対している。
この薬は、魚の油に含まれる「イコサペント酸(EPA)」が主成分。血中の中性脂肪値を下げて動脈硬化などを抑える作用があり、健康診断などで中性脂肪値が高めとされた人に有効という。
ネットでの販売は、購入者が事前に医療機関を受診することが条件で、薬剤師の説明を受ける必要がある。また3カ月に1度、医療機関などで中性脂肪の値を調べ、3~6カ月後も改善しなければ医師らへの相談を求める。