米宇宙ベンチャー、ストラトローンチ・システムズは13日、左右に広がる翼が117メートルで世界最長という巨大航空機「ストラトローンチ」の初飛行に成功したと発表した。航空機の翼に宇宙ロケットを付けて飛び、上空で発射する構想の実現に向けて前進した。
ストラトローンチは13日午前6時58分(米西部時間)に離陸し、カリフォルニア州のモハーベ砂漠上空を約2時間半飛行。最高速度は時速189マイル(約300キロ)、最高高度は1万7千フィート(約5千メートル)に達したという。
ストラトローンチは大型旅客機ボーイング747に使われるエンジン6基を備えた双胴機。ロイター通信によると、早ければ2020年のロケット発射を目指している。
ストラトローンチ社のフロイド最高経営責任者(CEO)は「本日の飛行によって、地上からの発射に代わる柔軟な手段を提供するという私たちの使命がさらに進んだ」と評価した。(共同)