流通・小売り主要4社の平成31年2月期連結決算が11日、出そろった。セブン&アイ・ホールディングス(HD)は最終利益で過去最高を更新。しかし各社は人手不足や人件費上昇などの共通の課題に直面しており、難しいかじ取りを迫られる場面も想定される。
セブン&アイHDの最終利益は前期比12・1%増の2030億円。海外コンビニ事業が好調だったことなどから、売上高にあたる営業収益も12・5%増の6兆7912億円だった。
イオンは、自然災害で消費意欲が低下したことに加え、季節商品の販売が振るわず総合スーパー(GMS)などで売り上げが想定を下回ったことなどが響き、最終利益が3・6%減の236億円。ただ、総合金融事業などは好調で、営業収益は1・5%増の8兆5182億円を確保した。
一方、ユニー・ファミリマートHDは主力のコンビニ事業が順調。営業収益が前期比3・1%減の6171億円、最終利益は34・8%増の453億円だった。
11日に決算を発表したローソンは新型レジへの投資負担などから本業のもうけを示す営業利益が7・7%減の607億円、最終利益も4・6%減の255億円にとどまった。