世界初の成果に喜びの声が続く中、吉川真准教授は「まだ万歳はできない。次の着地、さらに地球帰還までには多くの関門がある。本当に喜べるのは、リュウグウの物質を手にしてから」と語り、今後の探査に向けて気を引き締めた。
ほかにも喜びの声は各地から上がった。衝突装置を設計した日本工機の白河製造所(福島県西郷村)では社員ら約30人が中継を見守り、装置分離が伝えられると「おーっ」と歓声が上がった。寺島実所長は「開発途上で東日本大震災があった。成功が福島県民の励みになってほしい」とした。
相模原市立博物館のパブリックビューイング会場にはファン50人が集結。一番前の席に陣取った東京都町田市の小学4年、重森孝太郎君(9)は「すごく遠くなのに正確に動いてすごい。見ていて緊張するけど、最後まで頑張って」とうれしそうに話した。