新元号が「令和」と決まったことを受け、関連商戦が盛り上がりつつある。祝賀ムードを商機とみて、小売店や食品メーカーが元号にあやかった商品を続々と投入している。
高島屋大阪店(大阪市中央区)では、令和の文字を刻んだ純金の小判(縦約8センチ、横約4センチ、30グラム)の受注を始めた。職人が手作業で仕上げ、6月以降に引き渡す。1枚30万円。同店は「新元号の発表後、お客さまの興味や期待の大きさを感じている。ニーズにあった商品やサービスを提供していきたい」と話す。
近鉄百貨店は、改元される5月1日から新元号を祝う福袋を全9店で1万個販売。ディスカウントストア「ドン・キホーテ」は全国に約400ある系列店で、「令和快計(れいわかいけい)」と題したサービスを始めた。税込みで千円以上の買い物をした人を対象に、1円単位を切り捨てて値引きする。4月末まで続ける予定という。
食品業界もユニークな商品を投入。洋菓子メーカーのユーハイム(神戸市)は、バウムクーヘンを収めた化粧箱のフタに令和と書かれた商品の販売を始めた。ネスレ日本(同)は「キットカット 祝賀パック」を22日から発売することを決めた。赤いパッケージと白いパッケージを取りそろえており、同社は「新時代の幕開けを紅白パックでお祝いしていただけたら」としている。