経済産業省などは29日、現金を使わずに買い物などができるキャッシュレス決済のサービスを紹介するイベントを省内で開いた。月末の金曜日に実施されるプレミアムフライデーと組み合わせて「プレミアム キャッシュレス フライデー」と名付けた。小売りや決済事業者など約30社が、なかなか浸透しないプレ金とキャッシュレス決済をセットでPRした。
NTTドコモやLINE傘下のLINEペイ、フリーマーケット大手メルカリの子会社のメルペイやソフトバンクとヤフーの合弁会社のペイペイなどが参加。各社はポイント還元キャンペーンなどの普及施策をアピールした。キャッシュレス推進協議会の鵜浦博夫会長は「生産性の向上とデジタル社会の構築に不可欠」と強調した。
会場には、各社のサービスが体験できる区画が設けられ、指紋を読み取って決済できる自動販売機やかざすだけで決済できるブレスレット型の端末などが展示された。
国内で普及が進まないプレ金とキャッシュレス決済について、世耕弘成経産相はあいさつで、「どちらも食わず嫌いになりがち。使いやすい環境整備を一体的に進めていく」と述べた。