新年度を前にした29日、東京都墨田区でロボットが参加したユニークな入社式が行われた。この日、入社式を行ったのは、保育や介護などの福祉事業を手がけるグローバルブリッヂホールディングス(HD、貞松成社長)。今年度は、保育士や調理師など新卒の新入社員113人とともに、同社が群馬大と共同開発した保育支援ロボット「VEVO(ビーボ)」10体も「入社」した。
VEVOは、体長約70センチのクマ型のロボットで、園児たちの登園時間や保護者への連絡事項の伝達など、保育士のあらゆる業務をサポートする「チャイルドケアシステム」の一部。園児の衣類に付けたセンサーから寝返りの向きや呼吸の様子などを受信し、異常時は警報音で知らせることもできる。
グローバルブリッヂHDは、首都圏を中心に認可保育所や障害児施設など約60園を運営しており、一部の保育園では既にVEVOが活躍中だ。
入社式では、新入社員を代表して吉原茉美(まみ)さん(22)が、「自身の限界を作らず、常に向上心を持ち、経営理念である『夢に向かって成長し続けよう』に基づいて、日々精進していく所存です」とあいさつ。