富士通は28日、時田隆仁執行役員常務(56)が社長に昇格する人事を発表した。同日付で執行役員副社長となり、6月24日の定時株主総会、臨時取締役会を経て社長に就任する。田中達也社長(62)は代表権のない会長、山本正已会長(65)は取締役シニアアドバイザーに就く。
同社は平成27年の田中社長就任後、カーナビやパソコン、携帯電話など個人向け事業を切り離し、ITサービスに注力する「選択と集中」を推進。今年度も間接部門から営業やシステム開発者(SE)への配置転換を進めるなど構造改革にメドをつけた。田中氏は会見で、「新体制へ引き継ぐタイミング」とトップ交代の理由を語った。
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時田隆仁氏(ときた・たかひと)東工大卒。昭和63年富士通。執行役員などを経て平成31年1月から執行役員常務。東京都出身。