高級カプセルホテルを展開するファーストキャビン(東京)は28日、同社として初めてとなる旅館型の宿泊施設「ファーストキャビンST.京都梅小路RYOKAN」(京都市下京区)を開業した。JR西日本との共同出資会社を通じて運営。全57室のうち25室は施錠が可能で3~4人まで宿泊が可能な旅館風の個室(1泊税込み1万円~)を新設した。
16日に開業したJR山陰線(嵯峨野線)の梅小路京都西駅(同区)近くにある京町家を改修、増築した。個室は和室、洋室の2タイプを用意したほか、受付のロビーなどに京町家の良さを残した。
カプセルホテル型の客室(同3200円~)も併設。ファミリー層やインバウンド(訪日外国人客)らの利用を想定し、客室稼働率90%を目指すとした。
ファーストキャビンの宿泊施設は25施設目で、将来的には国内外で100施設を運営する計画。来海(きまち)忠男社長は、今回の旅館型施設をモデルケースに「経営にお困りの全国各地の旅館やリゾート施設の再生のお手伝いをしたい」と話した。