下半身に装着「歩行支援ロボ」発売へ 京都のメーカー

サンコールが開発した歩行訓練支援ロボット「KAI-R(カイアール)」を着用する男性=28日、京都市下京区
サンコールが開発した歩行訓練支援ロボット「KAI-R(カイアール)」を着用する男性=28日、京都市下京区【拡大】

 精密部品製造のサンコール(京都市右京区)は28日、病気やけがなどが原因で歩行が困難になった人たちを再び歩けるようにする支援ロボット「KAI-R(カイアール)」を4月に発売すると発表した。新規事業の一環で、初年度は病院やリハビリ施設、高齢者介護施設向けに約100台の販売を目指す。

 今回の歩行支援ロボは、医療機器販売のフィンガルリンク(東京)と共同開発。下半身に装着して使用し、ひざやももの上げ具合などの角度をあらかじめ設定することで、モーターの力により歩行支援やリハビリを行えるようにした。

 1台の総重量は4.4キロ。左右どちらの足にも着用できる。4月からリース販売し、料金は月額で10万円以下にする予定。

 京都市内で会見したサンコールの大谷忠雄社長は新規事業を立ち上げることで「新たな収益源に育て、社会貢献にもつなげたい」と期待感を示した。

 歩行支援ロボは筑波大発ベンチャー、サイバーダインの「HAL(ハル)」などがあり、今後の成長市場として普及が期待される。