山手線の新駅名、「高輪」に変更提言 考える会

山手線の新駅の名称を「高輪」に変えるよう訴える能町みね子さん(左)と飯間浩明さんら=27日午後、国交省
山手線の新駅の名称を「高輪」に変えるよう訴える能町みね子さん(左)と飯間浩明さんら=27日午後、国交省【拡大】

 エッセイストの能町みね子さんらが呼びかけ人となっている「山手線新駅の名称を考える会」は27日、国土交通省内で記者会見し、JR東日本が決定した「高輪ゲートウェイ」の駅名を撤回し、「高輪」に変更することを求める緊急提言を発表した。

 JR東日本は昨年12月4日に新駅名「高輪ゲートウェイ」を公表。これに対し、能町さんが12月7日からネット上で撤回を求める署名集めを開始し、今年1月5日までに約4万8千人の署名が集まった。

 署名は選考経緯が不透明であることや、名称が歴史を踏まえていないこと、語感が悪いことなどを理由に揚げ、撤回を求めた。海外からも署名が集まったという。

 これを受け、考える会は27日の会見前に、JR東日本へ「高輪ゲートウェイ」の駅名撤回署名を提出した。能町さんによると、JR東日本は署名を受け取ったものの、「名称を変更するつもりはない」と回答したという。

 考える会ではこれまでは「高輪ゲートウェイ」の駅名撤回を求めて活動。今回の署名提出を機に、緊急提言として、新駅名の代替案として、「高輪」に変更すべきだとしている。