米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は26日、2018年の米国の原油生産量が世界首位になったと発表した。1973年以来、45年ぶり。新型原油シェールオイルの増産で生産量が拡大した。エネルギー市場で米国の存在感が高まることで、石油輸出国機構(OPEC)などによる価格への影響力が弱まる可能性がある。
18年の米国の原油生産は日量平均1095万バレル。世界3位だった17年と比べて17%増えた。一方、17年に首位だったロシアは1075万バレル、2位だったサウジアラビアも1042万バレルにとどまった。
EIAは、米国の原油生産の増加が27年まで続くと見込んでいる。米国では、技術革新で泥岩の一種「頁岩(シェール)」に含まれる原油や天然ガスの産出が拡大。このため20年には原油や天然ガスなどエネルギーの輸出が輸入を上回る純輸出国になると予測している。(共同)