経済本部のデスクを拝命して約2年半。最近、後輩の原稿を読むと、違和感を覚えることが多くなった。見慣れないビジネス用語やIT用語がふんだんに登場するようになったからだ。単に筆者が年を取っただけなのか、時代の変化のスピードが速すぎるのか…。
サウジのGDPを凌駕
GAFA(ガーファ)、FAANG(ファング)、プラットフォーマー、サブスクリプション(サブスク)、スタートアップ、ユニコーン…。
いまやこれらの言葉はほぼ毎日、新聞紙面をにぎわしているが、筆者自身は記者時代に一度も使った記憶はなかった。多くの読者はご存じだろうが、改めて紹介しようと思う。
まず、GAFAはインターネット検索大手「グーグル」、スマートフォンのiPhone(アイフォーン)を手掛ける「アップル」、会員制交流サイト(SNS)大手の「フェイスブック」、ネット通販の「アマゾン・コム」の米IT大手4社の頭文字を並べた呼称だ。
GAFAの年間売上高をみると、2018年12月期はグーグルの親会社アルファベット1368億ドル(約15兆円)、フェイスブック558億ドル、アマゾン・コム2328億ドル、9月期決算のアップルは18年9月期の売上高が2655億ドルだった。