JR東海、設備投資6210億円で最高 31年度、リニア工事増強

 JR東海の金子慎社長は22日、東京都内で開いた記者会見で平成31年度の設備投資計画を発表した。連結ベースで前年度比18・5%増の6210億円となり、過去最高となる。リニア中央新幹線の工事を大幅に増強する。

 リニア関連は24・0%増の3100億円。既に工期の長い南アルプストンネルや品川駅、名古屋駅付近の都市部非常口などを手がけているが、新たに都市部トンネル掘削向けのシールドマシン製作を盛り込んだ。

 東海道新幹線や在来線関連では、安全・安定輸送に向けた投資が中心。新幹線の脱線防止ガードの敷設や、駅のつり天井の脱落防止対策などに取り組む。また、31年度中に旧型新幹線車両の「700系」から新型「N700A」への切り替えを完了させる。全列車が最高時速285キロで統一できることから、利便性の高いダイヤに改正する。