ダイドードリンコは、飲料の自動販売機でスマートフォンを充電できる無料サービスの実証実験を東京都内で2月から実施している。機能を充実させてダイドーの自販機のイメージ向上を図りたい考えで、5月ごろまで続けた上でエリアの拡大が可能かどうか見極める。
観光客が集まる神田明神(千代田区)や多くの学生が行き交う青山学院大のキャンパス(渋谷区)など最大10カ所で実験する。自販機の側面に充電用のUSBポートが取り付けてあり、自身の端末に合うケーブルを持参すれば飲料を購入しなくても5分間を目安に利用できる。
ダイドーは各地の自販機で傘を貸し出すなど、自販機に飲料販売以外の価値を与える取り組みを進めている。飲み物を買うとファストフード店などで使えるクーポン券が当たる企画も始めた。
担当者は「ダイドーの自販機が必要とされる理由をつくるためにも、今後も自販機の新たな可能性を示していきたい」と語った。