スズキ、大型二輪の名車を19年ぶり復活 年内国内投入へ

モーターサイクルショー東京に参考出品されたスズキの新型「KATANA(カタナ)」
モーターサイクルショー東京に参考出品されたスズキの新型「KATANA(カタナ)」【拡大】

 スズキは、22日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した国内最大級のバイクイベント「東京モーターサイクルショー」で、19年ぶりに復活させる大型二輪車「KATANA(カタナ)」の新型を公開した。年内に日本市場に投入する計画で、祭典で来場者の注目を集めそうだ。

 カタナは、昭和56年に発売したスズキの名車で知られている。日本刀をモチーフとした個性的なデザインが世界のバイク愛好家を魅了し、排気量250~1100ccのシリーズ全体で累計約6万5千台を販売したが、惜しまれつつ平成12年に生産を終えていた。

 新型は1000cc。前面のランプ「車幅灯」を刀の先端をイメージさせるデザインに仕上げるなど伝統を受け継ぎつつ、流線形の現代風デザインや先進のエンジンを取り入れた。銀と黒の2色を用意。浜松市の浜松工場で生産を始め、今春から各国で発売する計画という。

 スズキは、青春時代に親しんだバイクに年月を経て再び乗り始める「リターンライダー」など40~50代だけでなく、若者にもアピールし、国内二輪市場の活性化にもつなげたい考えだ。