「リーバイス」のブランドで知られるジーンズの老舗、米リーバイ・ストラウスが21日、ニューヨーク証券取引所に34年ぶりに株式を再上場した。投資家の旺盛な買いに支えられ、終値は22・41ドルと公開価格の17ドルを大きく上回る好調な滑り出しとなった。
米調査会社ファクトセットによると、終値ベースの株式時価総額は86億4千万ドル(約9500億円)。ロイター通信によると、調達した資金は新興国市場への投資に振り向けるという。
創業者リーバイ・ストラウス氏は1853年、ゴールドラッシュに沸く米西部サンフランシスコで衣料品店を開業。20年後に作業着としてブルージーンズを開発した。1971年に株式を上場したが、長期的な視点で経営するとの理由で85年に非上場化した。
現在は110カ国余りで販売し、2018年11月期の売上高は前期比14%増の55億7500万ドル、純利益は横ばいの2億8500万ドルだった。(共同)