新電力のイーレックスと東電EP、電力小売りの新会社 垣根越えて顧客獲得

新会社「エバーグリーン・マーケティング」の田中稔道社長(中央)ら=18日、東京都中央区(森田晶宏撮影)
新会社「エバーグリーン・マーケティング」の田中稔道社長(中央)ら=18日、東京都中央区(森田晶宏撮影)【拡大】

 新電力のイーレックスと東京電力ホールディングス(HD)傘下の東京電力エナジーパートナー(EP)は18日、電力小売りなどを手がける新会社を29日に設立すると発表した。電力の小売り全面自由化から4月で3年を迎えて競争環境が激化する中、新電力と大手電力が垣根を越えて強みを持ち寄り顧客獲得を急ぐ。

 新会社の名称は「エバーグリーン・マーケティング」で、イーレックスが66%、東電EPが34%を出資。全国の企業を対象に4月から営業活動を行う。

 イーレックスは再生可能エネルギーであるバイオマス発電事業を展開し、全国に販売代理店を持つ。東電EPは個別の顧客に合わせた省エネや省コストにつながる提案を得意とする。

 新会社は、省エネや省コストのサービスを展開するほか、環境意識の高い企業に再生エネの電力を販売することを視野に入れている。