JR東日本の新宿駅(東京都新宿区)と富士急行の河口湖駅(山梨県富士河口湖町)を最短1時間52分で直結する新たな特急「富士回遊」が16日デビューし、新宿駅で出発式が開かれた。首都圏からのアクセス向上で、世界文化遺産の富士山周辺や停車駅にもなっている遊園地「富士急ハイランド」(山梨県富士吉田市)に向かう訪日外国人客の取り込みを狙う。
JR東によると、富士回遊は平成29年に登場した新型車両E353系を主に使用。JRの新宿-大月(山梨県大月市)間は、新宿と甲府などを結ぶ特急「かいじ」と連結して運行する。大月駅でかいじと富士回遊を切り離し、大月-河口湖間は富士急行線を走る。富士急に直通で乗り入れる富士回遊の登場で、新宿と河口湖の間は、乗り換え時間を含め約30分の短縮となる。