グリコ、液体ミルクの店頭販売開始 母親と乳児が体験会に参加

体験会で液体ミルクを乳児に飲ませる母親たち=11日、東京都墨田区(柳原一哉撮影)
体験会で液体ミルクを乳児に飲ませる母親たち=11日、東京都墨田区(柳原一哉撮影)【拡大】

 江崎グリコは、東日本大震災から8年となる11日、母乳の代わりとなる国産の乳児用液体ミルクの店頭販売を始めた。液体ミルクは母乳に近い成分で常温での長期保存がきくほか、水やお湯がなくても飲めるため、断水や停電など災害時での利用が見込まれる。

 国内の乳児用ミルク商品は、粉末をお湯で溶かすタイプが一般的。一方、液体ミルクは災害時の避難所などで手軽に使える利点が大きく、注目が高まっている。明治も液体ミルクを近く発売する見通し。

 江崎グリコが販売する「アイクレオ赤ちゃんミルク」の賞味期限は6カ月。125ミリリットルの紙パック容器入りで、税別の希望小売価格は1本200円だ。江崎グリコが11日、ベビー用品店「ベビーザらス錦糸町店」で開催した体験会に参加した主婦(30)は「(乳児が)1本飲みほしたので味なども合っていそうだ。災害時や深夜に急に泣き始めたときにも役立つ」と話した。