織協ビル跡地にホテル誘致構想

 建て替えが検討されている福井県繊協ビル(福井市大手)を管理運営する県繊協ビル同業会は、現在のビルを取り壊し、跡地にホテルを誘致する-などとした構想を明らかにした。近く開かれる理事会、総会で承認を得た後、実施設計に着手する方針。

 現在の繊協ビルは昭和41年に完成。地上8階、地下2階建て。オフィスや飲食店、医療機関などが入居している。県内の主要産業である繊維産業のシンボルとして親しまれてきた。耐震診断で震度6強以上の地震が起きた場合、倒壊する危険性があると判断され、建て替えが検討されている。

 同業会などが設立した新ビル建設計画委員会が明らかにした構想では、現在のビルの東側駐車場に新しいビルを建設。地上10階建て程度で、各階のフロア面積は約1000平方メートル。現在のビルと同様にオフィスや飲食店、医療機関などを誘致し、会議室やホールなども設ける。工事が順調に進めば、2021年の完成を予定している。

 現在のビルを取り壊し、大名町交差点に面した敷地には地上10階建て程度のホテルを誘致する方針。ホテルの北側には地上6階建て、200台程度が収容できる立体駐車場を2022年内の完成を目指して整備する。

 同業会は「中心市街地ににぎわいを創出する新ビルを目指したい」としている。