日航子会社で飲酒不祥事 整備士替え玉、検査忘れも

 日航は7日、子会社で2件の飲酒不祥事があったと明らかにした。JALエンジニアリング(東京)では、40代男性整備士が1月19日、福岡空港で、始業前アルコール検査のチェック役の社員に「替え玉」をさせた。ジェイエア(大阪府池田市)では、30代男性副操縦士が今月5日、大阪発隠岐行きで乗務前のアルコール検査を忘れた。

 日航では昨年、英国で実刑判決を受けた副操縦士がアルコール検査を不正にすり抜けていたことが判明。検査のチェック態勢の厳格化を図るとともに、整備士も今年1月から、機器によるアルコール検査の対象としていた。

 日航によると、整備士は1月19日早朝、予備の検査でアルコールが検出されたため、正式な検査では、チェックする立場だった40代男性社員に代わりを頼み、そのまま勤務に就いた。前夜、共に飲酒した同僚は、検査でアルコールが出たため、勤務をしなかった。