小児ADHD治療アプリを日本で開発 塩野義が米社と独占契約

 塩野義製薬は7日、米アキリ・インタラクティブ社と契約を結び、同社が開発する小児の注意欠陥・多動性障害(ADHD)を対象とするデジタル治療用アプリについて、日本と台湾で独占的に開発・販売する権利を得たと発表した。

 アプリはスマートフォンやタブレット上で操作するゲーム形式。ゲームに没入することで、ADHDにおいて機能障害に陥るとされる脳の前頭前野を刺激、活性化させる仕組みだ。

 米国ではすでに米食品医薬品局(FDA)に承認申請が行われている。治験(臨床試験)では注意力の改善などの結果が得られたという。

 また塩野義は、アキリ社が開発中の小児の自閉スペクトラム症の治療用アプリについても契約を結んだ。これら2製品に対して一時金2000万ドル(約22億円)を支払うという。