不適切動画拡散の大戸屋、12日に全店舗休業 コンプライアンス研修実施へ

 定食チェーンを運営する大戸屋は4日、アルバイト従業員による不適切な動画が会員制交流サイト(SNS)で拡散されたことを受け、今月12日に国内350店舗の全てを一斉休業し、全従業員を対象にコンプライアンス研修を行うことを明らかにした。

 対象となるのは、同社運営の「大戸屋ごはん処」。研修では、スマートフォンなどの携帯端末を店舗内に持ち込まないことや、店舗内で業務と関わりのない行為をしないことなどを改めて確認した上、全従業員に宣誓させるという。

 同社によると、一斉休業に伴い、約1億円の損失が見込まれるといい、同社は「安全安心を担保することこそ利益よりも優先すべきこと。従業員への教育、研修を徹底したい」としている。

 大戸屋の動画拡散をめぐっては2月、大阪府泉佐野市の店舗のアルバイト従業員が不適切動画をSNSに投稿していたことが発覚。マスクで顔を隠した人物が下半身を配膳用のトレーで隠してふざける様子や廃棄予定のプリンを口に入れる様子などが写っており、同社は動画撮影に関わった3人を解雇処分にした。