専門知識なくてもOK 操縦士養成 全日空系

 全日空のグループ会社、ANAウイングスは1日、同社としては初めてとなる自社養成パイロットの募集を始めた。航空に関する専門的な知識や技能を持っていなくても応募可能。正社員として採用され、約4年後には副操縦士に昇格できる。

 同社ではこれまで、国立の航空大学校や私立大で操縦士資格を取得した人を採用して、パイロットへ登用。全日空からの出向者とともに運航を担っていた。

 航空業界では需要増大が続き、将来のパイロット不足が懸念されており、同社では専門外の人材も集め、供給源を広げたい考えだ。自社養成では、副操縦士になるまで1人当たり数千万円の費用がかかるという。

 ANAウイングスは、中部、大阪、福岡の各空港を拠点に全日空グループの国内線の4割を運航。機体は小型ジェットのボーイング737やプロペラ機のボンバルディアDHC8-Q400がある。