スバルまた大規模リコール 「インプレッサ」など30万台超

SUBARU(スバル)は28日、ブレーキランプを点灯させるスイッチに不具合があるとして、小型車「インプレッサ」など2車種計30万6728台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。同社は平成29年から無資格検査や大規模リコール、国内工場の一時的な稼働停止など、品質関連問題が相次いでいる。

 対象となるのは、20年9月~29年3月に生産されたインプレッサ約22万3千台、スポーツ用多目的車(SUV)「フォレスター」約8万3千台。車内に持ち込まれた清掃用品や化粧品から出るガスの影響で、スイッチに電気が通らなくなり、ブレーキを踏んでもランプが点灯しなくなる恐れがある。エンジンをかけようとしてもブレーキを踏んでいないと判断され、始動できなくなる可能性もあるという。事故はないが、1399件の不具合を確認した。スバルはリコールに必要な費用については明らかにしていない。

 スバルは31年3月期の連結営業利益予想を大規模リコールなどで2回引き下げた。今回のリコールでは業績見通しを修正していないが、対象台数は多く、ブランドイメージに影響を与えかねない。