魚沼産コシヒカリ、特A返り咲き 新潟県内関係者「ほっとした」

新潟県魚沼産コシヒカリが「特A」に復帰したことを受け、取材に応じる新潟県の花角英世知事=27日午後、新潟県庁
新潟県魚沼産コシヒカリが「特A」に復帰したことを受け、取材に応じる新潟県の花角英世知事=27日午後、新潟県庁【拡大】

 日本穀物検定協会が27日発表した平成30年産米の食味ランキングで、新潟県魚沼産コシヒカリが五段階で最高評価の「特A」に返り咲いたことを受け、県内関係者からは喜びの声が相次いだ。昨年は初めて2番目の「A」に落ちていた。

 同県魚沼市の佐藤雅一市長は同日、「特A復帰は誠にうれしい」とのコメントを発表。昨年「A」に落ちたことについて「魚沼に住む私たちにとって『まさか』というような大きな衝撃だった。すぐさま対策検討会議を立ち上げ、原因究明や復帰対策に取り組んだ」と振り返った。

 その上で「この結果におごることなく、今後も最高ランクに位置付けられるよう行政も支援を継続していく」と決意を表明した。

 県内は昨年の夏に高温や渇水、収穫期の日照不足に見舞われ、米の作柄が振るわない恐れがあった。厳しい気象条件をはねのけて「特A」に輝いたことについて、JA新潟中央会の今井長司会長は「生産者をはじめ関係者の努力による大きな成果」と評価。花角英世知事は「ほっとした。消費者の期待に応え、おいしい米ができるよう努力したい」とした。