FCA、米に5千億円投資 ジープ増産、新工場も

オハイオ州トレドにあるジープの製造ライン=2018年11月(ロイター)
オハイオ州トレドにあるジープの製造ライン=2018年11月(ロイター)【拡大】

 欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は26日、米国に約45億ドル(約5千億円)を投じ、「ジープ」ブランドのスポーツタイプ多目的車(SUV)などを増産すると発表した。米国で消費者のセダン離れが進み、SUVやピックアップトラックの人気が高まっているのに対応する。

 FCAは中西部デトロイトの既存2工場に16億ドルを投資して完成車工場に転換し、来年からSUVを生産する。米メディアによると、米ゼネラル・モーターズ(GM)と米フォード・モーターを合わせた「ビッグスリー」が米国内に完成車工場を新設するのは、2006年以来となる。

 FCAはこのほか、ミシガン州にある既存5工場の生産も増強。一連の投資で6500人近くを新規雇用する一方、中西部イリノイ州の工場で1400人近くを削減する計画も明らかにした。(共同)