荒波乗り越える「周年」企業 今年の最古は400歳の書店!…サバイバルの秘訣は? (1/3ページ)

住友商事本社ビル=東京都中央区
住友商事本社ビル=東京都中央区【拡大】

 幾多の艱難辛苦(かんなんしんく)に遭いながら、2019年に創業100周年を迎える企業は全国で2160社ある。リーマン・ショック、東日本大震災など、社会や経済の大波に立ち向かい、必死で乗り越えてきた。その秘訣は…。(東京両行リサーチ特別レポート)

 100年前の1919年(大正8年)は第一次世界大戦の講和会議「パリ講和会議」が開かれ、戦後処理が話し合われた年である。

 創業100周年は、総合商社の住友商事(東京都)、「ホクレン」で知られるホクレン農業協同組合連合会(北海道)、光学機器のオリンパス(東京都)、大手運送のヤマト運輸を傘下に持つヤマトホールディングス(東京都)、ゼネコンの前田建設工業(東京都)、セラミックメーカーの日本碍子(愛知県)、化学品メーカーのダイセル(大阪府)、ホームセンターのDCMホーマック、食品卸の国分関信越、建設機械のタダノなど、有力企業が顔を並べる。

◆最古の400周年企業は帯伊書店と堀口酒造

 2019年に創業から節目の年を迎える周年企業(50周年以外は100年単位)で、最古は創業1200年の宗教法人、次いで600年も宗教法人が周年を迎える。

 企業として最古の周年企業は、創業400年の帯伊書店(和歌山県)と堀口酒造(福井県)の2社。帯伊書店は和歌山県内で最古の書店。堀口酒造は福井県の名酒「鳴り瓢(なりひさご)」の酒蔵として知られる。

 次いで、鹿児島県内最古の焼酎メーカーの若松酒造、奈良県の清酒メーカーの油長酒造の2社が創業300周年で続く。

 200周年は、容器メーカーの石塚硝子(愛知県)、百貨店の藤崎(宮城県)、寝具販売の布屋商店(富山県)、清酒メーカーの宮尾酒造(新潟県)など25社。

 50周年は自動車部品のアイシン・エィ・ダブリュ(愛知県)、リース業の東京センチュリー(東京都)、芙蓉総合リース(東京都)、興銀リース(東京都)など、2万6684社が迎える。

100周年を迎える企業は一握り