【ピックアップ】マルハン、学生が合同説明会プレゼン

マルハンインターンシップの模様。今年も5000人を超えるエントリーがあった
マルハンインターンシップの模様。今年も5000人を超えるエントリーがあった【拡大】

 マルハン(京都市上京区)は5日、TKPガーデンシティPREMIUM神保町(東京都)で宿泊型インターンシップ「戦国浪漫~道なき道を切り開け」に参加した学生による社長へのプレゼンテーションを行った。

 このインターンシップは、参加した学生が「マルハンの採用コンサルタント」に扮(ふん)してマルハンを知り、合同説明会を企画・実施することを通じて、社会人として必要とされる「理解する力」「人を感化する力」「人前でプレゼンする力」を養うプログラムとなっており、2014年度から大学生・短大生を中心に行われている。

 本年度も昨年に引き続き5000人を超えるエントリーの中から選び抜かれた57人の学生(東日本会場と西日本会場の計10チーム)がインターンシップに参加し、予選を通過した5チームが決戦へ進出。学生たちが自ら練り上げた企画について、韓裕代表取締役社長を前にプレゼンテーションを行った。

 審査の結果、チーム「桃太郎」の“己の弱さを退治する”が最優秀評価を獲得。同チームはドリームチャレンジ号に乗船する仲間に向けて、マルハンの過去・現在・未来について熱く語りかける内容で会場を魅了した。なお、この提案は来年3月から始まる20年度合同企業説明会で実際に使用される。

 韓裕社長は当日、「マルハンのインターンシップで学んだこと、仲間とともにプレゼンしたことを糧にして、新しい一歩を踏み出してほしい」と激励した。

 一方、同社は従業員が実施するマルハン従業員募金から、10月24日に行われたマルハンユニオン定期大会で「赤い羽根共同募金」に1700万円を寄付した。マルハン従業員募金は“マルハン従業員が社会のためにできること”として、各事業所のバックヤードに設置している従業員用飲料自販機で、売り上げ1本当たり10円を積み立て、従業員からの申請に基づき国内外のNPO・NGO・福祉団体などに寄付するもの。10年にスタートし6回目となる今回の寄付金は、マルハンの店舗所在数に応じて各都道府県の共同募金会に配分され、「高齢者」「障がい(児)者」「児童・青少年」の各分野に役立てられる。

 同社は良き企業市民として社会への責務を果たすべく、自らが社会を構成する一員であることを強く意識。同社の店舗を利用しない人にも「マルハンがあって良かった」と思ってもらえるよう、今後とも地域社会との「共感・信頼」を大切にし、社会の持つさまざまな問題に真摯(しんし)に取り組んでいくとしている。